ぜんそくは「喘息」と書きます。「息」が苦しくて「喘」(あえ)ぐような状態を発作的に繰り返す病気です。
どのようにしてこうなるかというと、
私たちが呼吸をするときに、空気の通り道を気道といいます。
気道の表面は粘膜でおおわれていて、空気といっしょに吸い込まれてくるごみや花粉、細菌やウイルスの侵入を防ぐバリアのような役目をしています。
ぜんそくの患者の気道は非常に敏感になっているため、いろいろな刺激に対して過敏な反応を起こしてしまいます。
そのとき、気道では、
1.気管支を取り巻いている筋肉(平滑筋)がけいれんを起こして収縮する。
2.気道の粘膜が炎症を起こしてむくみ、気道が狭くなる。
3.分泌物がどっと増える。
こうなってくると、空気が通るときに摩擦が起こり、ゼイゼィ、ヒユーヒユー、ゼロゼロといった喘鳴(ゼイメイ)が聞こえるようになります。
時には、呼吸困難になることもあります。
苦しい状態が続くと、話すこともできにくくなり、寝ていると苦しいので、起きて息をするようになります。
酸素不足が全身におよぶと、唇や頬、手足の先が冷たくなって紫色になります。これをチアノーゼといいます。
もっと重くなると失神することもあります。極端な場合は窒息状態から生命にかかわることもあります。
発作は数分から数時間続き、薬を使わないとしずまらないことも少なくありませんが、発作がしずまると、うそのようにケロッとします。
いつまた発作が起こるかわからないという不安感が、ぜんそく患者に、いつも付きまとっています。