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アレルギーという病気

増加するアレルギー

花粉症の人は年々増えていっています。

アトピー性皮膚炎も同じく増加しています。

身の回りを見れば実感できると思います。

私が子供のころ(1960年代)には聞いたこともない病名です。


日本において、アレルギー患者数は増える一方です。

同時に、現在はまだアレルギーを発症していないが、今後なんらかのアレルギー疾患を発症する可能性があるアレルギー予備軍とでもいうべき人たちも増えています。

このアレルギー患者と予備軍の増加は、高齢者よりもむしろ若年層に顕著で、特に乳幼児の場合は、アトピー素因を持たない子供を見つけるのが困難だとさえいわれています。

いったんアトピー素因になると、それを無くすことは不可能です。

(ただし、適切な治療によって、特異的IgE抗体の量を減らすことは出来ます)

ということは、それほど遠くない将来、日本人の多くがアトピー素因を持つことになる事態が予想されます。

アレルギーマーチ

アトピー素因を持つ人の場合、どのようなアレルギー(Ⅰ型アレルギー)を発症しやすいかは、年齢が上がるに従い変化します。

たとえば、食物アレルギーは、生まれてすぐの0歳児のときに発症することが多く、アトピー性皮膚炎は1歳から3歳頃までの間に発症することが多いようです。

また、気管支喘息は3歳から6歳ぐらいまでに、花粉症は6歳以降に発症するケースが多い。

このように、年齢が上がるにしたがってアレルギーの原因となる物質が、食物タンパク質からダニやハウスダストへ、そして花粉へと変化していきます。

以上のように、年齢によってアレルゲンが変化し、アレルギーの症状が変化する現象を「アレルギーマーチ」といいます。

症状が変化するといっても、年齢によりひとつの疾患が終わって、そこから別の疾患に切り替わる、というわけではなく、特定のアレルギー疾患を単独で発症するよりも、むしろいくつかのアレルギー疾患を併発するほうが一般的です。

Ⅰ型アレルギー

アレルギーは免疫の病気ですが、免疫の病気はどのような仕組みが関係するかによって、4つの型があります。

Ⅰ型とⅣ型をアレルギーといい、Ⅱ型とⅢ型を自己免疫疾患といいます。

Ⅰ型は即時型アレルギー、Ⅳ型は遅延型アレルギーともいいます。


Ⅰ型アレルギーは、「IgE抗体」が関与しているアレルギーです。

IgE抗体は、肥満細胞(マスト細胞)や、白血球の一種である好塩基球に強く結合して、異物の排除に働く抗体です。

もう少し詳しくいうと、抗原(免疫システムを刺激する物質。アレルギーを起こす抗原をアレルゲンといいます)が体内に入ると、一連の過程によりIgE抗体が作られます。このIgE抗体はマスト細胞や好塩基球の表面に結合します。
これで、特定の抗原を排除する準備が整ったわけです。

この後、再びこの抗原が体内に入ると、IgE抗体はマスト細胞や好塩基球に化学伝達物質を放出させます。

この化学伝達物質が過剰に放出され、周囲の血管や平滑筋などに作用した結果、さまざまなアレルギーの症状が出てきます。

Ⅰ型アレルギーには、アレルギー性鼻炎、食物アレルギー、気管支喘息などがあります。

また、ペニシリンなどの薬剤、ハチの毒が原因となるショック症状、花粉症も同じⅠ型アレルギーです。

IgE抗体がアレルゲンと反応すると、ほんの数分でアレルギーの症状が現れるので、即時型アレルギーともいわれます。

Ⅳ型アレルギーとは

抗原が体内に入ると、ある過程を経て、ヘルパーT細胞(TH1細胞)が作られます。

このヘルパーT細胞が抗原と結合して、抗原の排除を促進するための物質である「炎症性サイトカイン」を作り出します。

「炎症性サイトカイン」は、マクロファージを活性化させるなどの働きをします。


これらの反応が、特定の抗原に対して過剰に起こるのがⅣ型アレルギーです。


Ⅰ型とⅣ型とでは以上のような違いがありますが、これらを区別することは難しいのです。

なぜなら、実際のアレルギー疾患では、両方のしくみが同時に働いていることが珍しくないからなのです。

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