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喘息という病気

喘息の背景には気道の炎症がある

喘息(ぜんそく)は、アレルギー反応によって起こることが多いのですが、必ずしもアレルギー体質で起こるとは限りません。

たばこや冷たい空気、におい、あるいは心理的なストレスなどで、ぜんそくの発作を起こすことがあります。

大人になってからのぜんそくでは、約四割強の人がアレルギー反応によらない「非アトピー型」のぜんそくです。小児ぜんそくでは、約一割が「非アトピー型」といわれています。

ぜんそくを起こしている患者さんの気道粘膜には、アトピー型でも非アトピー型でも、肥満細胞、白血球の一種である好酸球やリンパ球などが数多く存在しています。

これらの細胞は、粘膜を傷つけたり、むくませたりして炎症を引き起こし悪化させる作用を持っています。

とくに好酸球はぜんそく患者の気道粘膜や痰に多く見られ、気道粘膜を傷つけ、炎症を起こします。

この好酸球の血中の数値が、高いのがアレルギーの診断の一つになるようで、私もこの好酸球の血中の数値で、アレルギーと診断されました。(具体的に私の病名は咳喘息です)

つまり、どんな患者さんにも共通しているのは、気道粘膜に慢性的な炎症が起こっているということです。

その炎症のために、気道壁がむくんで気道を狭くし、同時に分泌物もふやして、空気を通りにくくしているのです。

炎症をそのままにしておくと、さらに炎症を悪化させ、気道は非常に過敏な状態になり、発作が再発しやすくなります。

そして発作が起こるたびに、炎症は悪化し、気道壁を厚くなります。基底膜下の組織や平滑筋もますます厚くなって元に戻らなくなります。

こうなると、いっそう発作が起こりやすくなり、悪循環を繰り返します。ぜんそくの症状も、発作のたびに重くなっていきます。

反対に、炎症を抑えることができれば、気道の過敏性は緩和され、ぜんそくの発作を軽くしたり、防ぐことができます。

これまで、ぜんそくの治療といえば、起こってしまった発作を薬でしずめることに重点が置かれました。
最近では、予防に重点が置かれているようです。
抗炎症薬で、気道の炎症を抑えることで発作を起こりにくくしようというものです。

喘息という病気

ぜんそくは「喘息」と書きます。「息」が苦しくて「喘」(あえ)ぐような状態を発作的に繰り返す病気です。

どのようにしてこうなるかというと、

私たちが呼吸をするときに、空気の通り道を気道といいます。

気道の表面は粘膜でおおわれていて、空気といっしょに吸い込まれてくるごみや花粉、細菌やウイルスの侵入を防ぐバリアのような役目をしています。

ぜんそくの患者の気道は非常に敏感になっているため、いろいろな刺激に対して過敏な反応を起こしてしまいます。

そのとき、気道では、

1.気管支を取り巻いている筋肉(平滑筋)がけいれんを起こして収縮する。

2.気道の粘膜が炎症を起こしてむくみ、気道が狭くなる。

3.分泌物がどっと増える。

こうなってくると、空気が通るときに摩擦が起こり、ゼイゼィ、ヒユーヒユー、ゼロゼロといった喘鳴(ゼイメイ)が聞こえるようになります。

時には、呼吸困難になることもあります。

苦しい状態が続くと、話すこともできにくくなり、寝ていると苦しいので、起きて息をするようになります。

酸素不足が全身におよぶと、唇や頬、手足の先が冷たくなって紫色になります。これをチアノーゼといいます。

もっと重くなると失神することもあります。極端な場合は窒息状態から生命にかかわることもあります。

発作は数分から数時間続き、薬を使わないとしずまらないことも少なくありませんが、発作がしずまると、うそのようにケロッとします。

いつまた発作が起こるかわからないという不安感が、ぜんそく患者に、いつも付きまとっています。

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